足羽更生園

利用者様をより深く理解するために 〜評価キットを用いたアセスメント〜

みなさんは「アセスメント」という言葉をご存じでしょうか?

「評価」や「査定」と訳されることが多く、利用者様の現在の状況や周囲の環境に関する情報を収集・分析し、課題を明確にするプロセスを指します。

私たちは、利用者様の強みや特性を理解し、最適な支援を検討するために、『評価キット』と呼ばれる約50項目の課題を用いて、アセスメントを実施しています。

 

この評価キットには、文字や数字の理解、色や図形の識別、手先を使う課題など、さまざまな検査が含まれています。これにより、利用者様が得意なこと、そして支援が必要な部分を具体的に把握することができます。

さらに、検査項目だけでなく、

  • 「見本や手本にしっかり注目できているかな?」
  • 「分からないときに、職員へサインや言葉で伝えられているかな?」
    といった視点にも注目しながら、総合的に利用者様の様子を観察しています。

 

 

この「評価キットアセスメント」は、毎月2名の利用者様を対象に実施しています。評価は、トレーニングを受けた監督職が検査を担当し、利用者様の担当職員(入所・日中)が見学者として参加します。

評価後にはその場で振り返りを行い、得られた情報を今後の支援にしっかりと活かせるよう取り組んでいきます。